2024.06.07

フレグランスのマナーとおすすめの容器特集

皆さんは香水(フレグランス)を使っていますか？香水は、時に私たちを癒してくれたり、個性を表現したいときに手軽に使える魅力的なアイテムです。香りもフローラルやウッディなどと様々で、気分によって使い分けて楽しめます。ただ、自分にはとても良い香りでも相手にしてみると「苦手」ということもあるので、周りに気をつけながら楽しみたいところ。今回は、香水のマナーやおすすめの容器について特集します。

ーTOPICSー

1.香水(フレグランス)の種類

フレグランスは主に、香料とアルコールと蒸留水でつくられています。その中に含まれる香料の割合を賦香率（ふこうりつ）といいます。賦香率が高いと香りの持続時間が長く、低いと短くなるのが特徴です。

賦香率によるフレグランスの種類

種類

賦香率（％)

持続時間

特徴・用途

パルファン

15～30

5～7時間

最も豪華で深みがあり、持続時間が長いのが特徴。フォーマルな席に相応しい格調高いタイプ。

オードパルファン

8～15

5時間前後

5時間前後パルファンとオードトワレの中間。持続力はありながらオードトワレに近い気軽さで、近年人気が高いタイプ。

オードトワレ

5～8

3～4時間

カジュアルな感覚で、朝からでも気兼ねなく使える最もポピュラーなタイプ。

オーデコロン

3～5

1～2時間

オードトワレよりも更にカジュアルだが、最近では少なくなってきているタイプ。ファッション性を追求するよりは、スポーツタイムや湯上り、お休み前などに全身へたっぷり使えるライトな香りで、リフレッシュ効果も得られる。

参考：日本フレグランス協会

最近の市場では、香りの良いボディミストも多く並んでいます。ボディミストは香水とは違い、保湿成分や美容成分が配合されており、香りよりもお肌の乾燥などスキンケアに優れています。フレグランスより優しく香り、保湿も出来るので気軽に使えて便利なアイテムです。
気分やTPOに合わせて、フレグランスの種類を使い分けると良いでしょう。

写真：QUA

2.香水をつける場所

香水をつけるのにおすすめの場所

「香水は太い血管が流れているところにつけると良い」と言われる理由として、体温が高くなると香水が揮発し、香りやすくなります。

ただ、つける量や場所を間違えてしまうと、ダイレクトに相手に香りが届いてしまうので気をつけないといけません。

ふわっと本来の香りを香らせるためには、胸より下につけるのが良いでしょう。足元に行くほど香り方は優しくなります。

汗をかいた肌に香水はNG！

香水には消臭効果はありませんので、汗をかいている素肌につけても体臭と混ざってしまい香りの良さが得られません。汗の臭いを防ぎたい場合は、制汗剤などデオドラント対策をした上で香水を使いましょう。お風呂上がりなどの清潔な素肌につけるのがベストです。

3.香水をひかえた方が良い場面は？

食事の席

食事の香り、匂いを楽しむようなシーンでは、香水の香りが食事の邪魔をしてしまうので使用を控えましょう。

お通夜・お葬式

悲しい席に華やかな香水の香りは不謹慎ですのでNGです。

病院

様々な理由で体調の優れない方が集まっており、中には香りに敏感になっている方も。病院に行く際は香水の使用を避けた方が良いでしょう。

最近では、香害やスメハラという言葉もあります。自分には良い匂いでも相手にとっては苦手な匂いかもしれません。上記のシーンはもちろん、学校や職場など人が集まるところでは、相手のことを思いやる使い方を心がけましょう。

4.香水におすすめのグラセル容器

香料の割合が高い香水(フレグランス)には「ガラス容器」がおすすめです。

見た目の良さもありますが、樹脂(プラスチック)の場合、多孔質の素材なので、香水の香りを吸収し保持したり、香りを透過してしまうことがあります。さらに、香水の成分と樹脂が反応してしまい、香水や樹脂容器の品質に影響を与えてしまう可能性もなきにしもありません。それらに影響しずらい材質として、実際に市場でもガラスが多く採用されています。

ただ「ボディミスト」は香水ではなく化粧水の分類になるので、樹脂容器に入れることも可能です。