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裏面印刷の内容についての注意事項

このページでは、化粧品容器の裏面表示の作成にあたってご注意いただきたいポイントを説明します。

写真の説明文が入ります

1. 裏面表示のルール

化粧品の裏面に記載されている商品名や成分、会社名などの表記には、法律に基づいたルールが定められています。
どのような法律なのか? どこを注意すればよいのか?
裏面表示の作成にあたり注意すべきポイントを説明します。

※法律・規定の詳細についての説明は割愛いたします。

1-1. 薬機法

化粧品の裏面表示(成分表示や製造販売元の記載など)は、消費者が安全に使用するために
「薬機法」(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によって厳格にルールが定められています。
違反した場合、製品の自主回収や行政処分の対象となりますので、この法律に準拠した記載が必要となります。

薬機法の内容の詳細や裏面表示の記載条件の詳細については、下記リンク先のほか、委託先のOEMメーカー様のサイトもご参照ください。

「薬機法条文」

⚠︎ 裏面表示の内容については、データ入稿の前に、製品の責任者である製造販売元(OEMメーカー)様でのチェックを必ず受けてください。

⚠︎ 弊社では薬機法に準じた記載内容のチェックや補償は行なっておりません。

1-2. 主な項目の注意事項

薬機法で定められた内容と共に、ここでは主に印刷での再現性に関わる点や、文言の記載で注意すべきポイントを各項目ごとに説明します。

販売名・種類別名称・原産国名

薬機法での定めにより、記載可能な表示面積がある限り 7pt以上 の文字サイズで記載してください。
(表示困難な場合は4.5pt以上)

内容量

粘度が高いもの(ジェル状・クリーム状)は「g(グラム)」、
粘度が低いもの(液状)は「mL(ミリリットル)」で表すのが一般的です。

「ミリリットル」を表示する場合は、「mL」と、エルを大文字で記載する場合が多いです。
(小文字のエル「l」は、大文字のアイ「I」や数字の「1」などに誤読されやすいため)

成分表示

文字サイズの法的規制はありませんが、シルク印刷での再現性・文字の視認性を担保するために、
4pt以上 の文字サイズでの作成をお願いいたします。
(添付書類や箱に記載されていれば、容器への記載は省略可能)

シルク印刷での推奨文字サイズについて

製造販売業者の氏名又は名称

文字サイズの法的規制はありませんが、製造販売元より発売元を大きく記載することは不可です。
(製造販売元の方を大きく表示することは可能)
一般的には、製造販売元・発売元は同じ文字サイズで記載されることが多いです。

使用上又は保管上の注意

本文内で、「〜ください。」と「〜下さい。」のように、
同じ文言でひらがな表記と漢字表記が混在していることがあります。
法的規制はありませんが、どちらかに表記を揃えることを推奨いたします。

リサイクル表示

3. プラマーク をご参照ください。

効能・効果の表現

化粧品は「美容と清潔さをサポートする商品」という位置付けのため、
治癒効果を期待させるような誇大表現を使用することはできません。(例:「シワが消える」「お肌が若返る」など)
下記リンク先の資料などを参考に、化粧品に記載可能な表現方法をご使用ください。

「化粧品等の適正広告ガイドライン」

⚠︎上記の注意事項は、「これまでの実績で修正となったことが多い事例」です。
修正によるタイムロスを未然に防ぐための参考としてご覧ください。

2. バーコード

バーコードを容器に印刷する場合の基本的な注意点です。
デザイン性・印刷再現性・読み取り精度を満たせるポイントを、下記の3項目ごとに説明します。

※バーコード規格の詳細についての説明は割愛いたします。

●バーコード作成のポイント(容器にシルク印刷をする場合)


① 余白の確保
・「クワイエットゾーン」という余白を確保する必要があります。
2-1. クワイエットゾーンを確保する

② 使用する色
・バーと下地にはそれぞれ適した色があります。
・シルク印刷での位置ズレの懸念も考慮する必要があります。
2-2. バーの色・下地の色

③ 配置の向き
・容器(湾曲した立体)に配置する場合に適した向きがあります。
2-3. 配置の向きに注意

右側に入る画像の説明

クワイエットゾーン(余白)の位置とバーコードの標準サイズ

バーコードのサイズ

  • 標準の100%サイズのバーコードの場合、幅約38mmとなります。
    (バー部分のみの大きさではなく、左右の余白込みの大きさですので、ご注意ください。)
  • 標準の80%サイズ(約30.4mm)以下の縮小は非推奨となります。
    (これより小さいサイズですと読み取りに支障をきたす可能性があるため、事前のテストを推奨いたします。)

2-1. クワイエットゾーンを確保する

クワイエットゾーンとは、バーコードの左右両端にある、何も印字されていない空白部分のことです。

「クワイエット(Quiet = 静かな)」「ゾーン(Zone = 地帯)」という名前の通り、読み取りセンサーが「ここから先は静か(データがない)ですよ」と認識するためのエリアで、バーコードの始まりと終わりの合図の役割を果たします。

この空白があることで、センサーは「ここからバーコードが始まる!」「ここで終わり!」と判断できます。
クワイエットゾーンが足りない場合、読み取りに支障をきたす可能性があるため、バーコード作成の際には必ずこのクワイエットゾーンの確保が必要となります。

●クワイエットゾーン = バーコードの読み取りに必要な余白

図の水色部分がクワイエットゾーンです。
①と②の両方に、下記の基準以上の余白を確保する必要があります。

  • クワイエットゾーン①:細いバーの太さの7倍以上
  • クワイエットゾーン②:細いバーの太さの11倍以上

特に①は、バーの近くまで文字を詰めてしまい、クワイエットゾーンが確保できていない場合が多いためご注意ください。
右側に入る画像の説明

⚠︎ 端のバーのすぐ近くに文字やイラストを配置する = クワイエットゾーンが確保できていないことになります。
この場合、スキャナーが文字やイラストを「バーの一部」と認識してしまい、読み取れない原因となります。

2-2. バーの色・下地の色

スキャナーは、バーコードに照射した赤外線の反射率の違いから情報を読み取っています。
そのため、バーコードの色選びには「赤外線に対する色の反射率」を考慮する必要があります。

  • バーは「赤外線を吸収する色」
  • 下地は「赤外線を反射する色」

この組み合わせであることが鉄則です。
さらに、2色のコントラスト(明暗差)が大きいと読み取り精度が上がります。

●バーコードを2色のシルク印刷で表現する場合

バーの色と下地の色は必ず異なるため、2色で表現することになります。
シルク印刷で2色以上使用する場合は、印刷の位置ズレの懸念が発生しますので注意が必要です。


多色刷りで発生する「印刷のズレ」については、下記の項目もぜひご一読ください。
印刷の位置ズレについて


・バーの色
・下地の色
・下地の周囲の文字色
 ※下地と色が異なる場合のみ

それぞれの色がズレる可能性を考慮した作成が必要となります。

パターン①:下地の色と周囲の文字色が同色のとき

(例)
・バー色:黒
・下地色:ピンク
・文字色:ピンク


この組み合わせの場合、上に印刷するバーコードがズレる可能性を考慮し、下地とバーコードの間隔を1.5〜2mm程度あけてください。
下地と周囲の文字は同色のためズレを考慮する必要がなく、接近していても問題はありません。

右側に入る画像の説明

下地サイズより1.5〜2㎜内側(画像内 白枠線)に収まるようにバーコードを配置してください。

パターン②:下地の色と周囲の文字色が別色のとき

(例)
・バー色:黒
・下地色:ピンク
・文字色:黒


この組み合わせの場合、下地とバーコードの間隔とともに、
周囲の文字と下地との間隔も1.5〜2mm程度あけてください。

右側に入る画像の説明

まずは、周囲の文字から1.5〜2㎜の距離(画像内 青枠線)を確保して下地を配置してください。
次に、下地サイズより1.5〜2㎜内側(画像内 白枠線)に収まるようにバーコードを配置してください。

⚠︎ 印刷の位置ズレを考慮する際には、クワイエットゾーンを含めたサイズを基準にして、余白を十分に取ってください。

●バーコードを1色のシルク印刷で表現する場合

容器色が「不透明」の場合は、容器色をバーや下地の色に代用することが可能です。
シルク印刷1色で表現できますので、この場合は印刷の位置ズレの懸念を考慮する必要がありません。

可能な条件は、下記の2パターンです。

パターン①:バーの色のみ印刷

・容器色:「不透明」かつ「赤外線を反射する色」
・バー色:「赤外線を吸収する色」


この組み合わせの場合、容器色を下地色として代用し、
1色印刷でバーコードを表現することが可能です。

右側に入る画像の説明

便宜上、容器に対するバーコードのサイズを大きくしています。

パターン②:下地色でバーの部分をヌキにして印刷

・容器色:「不透明」かつ「赤外線を吸収する色」
・下地色:「赤外線を反射する色」


この組み合わせの場合、容器色をバー色として代用し、
1色印刷でバーコードを表現することが可能です。

右側に入る画像の説明

便宜上、容器に対するバーコードのサイズを大きくしています。

⚠︎ 容器色が「半透明」の場合は、透明度により条件が変わるためテストが必要です。

●乳白色・半透明感のある容器色をバーコードの下地に代用できる?

乳白色の容器や、ATTO・RUPIAなどの白いインナーボトルにナチュラル色のアウターをかぶせた半透明感のある容器の場合は、容器色をバーコードの下地に代用することは推奨いたしません。

入稿データ上では問題なく見えても、実際に容器に印刷すると印刷の影が容器に落ちてしまうため、バーの部分がぼやけて見えてしまいます。
このような状態ですと、スキャナーがバーや下地を認識できず、読み取れない可能性があります。

⚠︎ 確実な読み取りのためには、下地色を印刷し、2色印刷で表現することを推奨いたします。

2-3. 配置の向きに注意

スキャナーは、赤外線がすべてのバーを一気に横断するように照射する必要があります。
紙などの平面の場合は問題ないのですが、容器は立体のため、配置の仕方によってはバーコードが読み取りづらくなることがあります。

●円柱形容器・オーバル容器の場合

大きく湾曲している形状のため、容器に対して 垂直 に配置することを推奨いたします。
垂直に配置すると、容器の湾曲が影響せず、面に沿ってすべてのバーが均等に並ぶため、スキャナーの直線的な光がすべてのバーに均等に当たりやすくなります。

一方、容器に対して平行に配置した場合は、容器の湾曲が影響し、バーコードの両端が「スキャナーから見て奥側」に回り込んでしまいます。
すると、端のバーが細く見えたり、光が届かなかったりして、読み取りエラーが起きやすくなります。

右側に入る画像の説明

面が湾曲している容器にバーコードを配置したイメージ

●角形容器の場合

容器面が比較的平面であるため、垂直・平行どちら向きでも読み取り可能です。

※ただし、容器面に大きな湾曲がある場合は、平行に配置すると読み取りに影響する可能性があります。

右側に入る画像の説明

平面の角形容器にバーコードを配置したイメージ

⚠︎ 弊社ではバーコード・二次元コード(QRコードなど)の読み取り可否に対する補償を行なっておりません。
試作等で読み取りテストを行っていただくことを推奨しております。

2-4. よくある失敗例

入稿データ上では問題がなくても、実際に容器に印刷をした後で発覚する失敗例を、その原因・改善策とともにご紹介します。

バーコードが下地からはみ出す

原因
印刷ズレが考慮されていない

改善策
下地の後に印刷されるバーコードがズレる可能性を考慮し、
バーコードと下地の間隔を1.5〜2mm程度あけてください。

[関連項目]
●バーコードを2色のシルク印刷で表現する場合

バーコードのズレ方の例

下地やバーコードが周囲の文字と重なる

原因
①クワイエットゾーン(=バーコードの読み取りに必要な余白)が確保されていない
②印刷ズレが考慮されていない

改善策
①必ずクワイエットゾーンを確保してください。
②バーコードがズレる可能性を考慮し、バーコードと下地の間隔を1.5〜2mm程度あけてください。

[関連項目]
2-1. クワイエットゾーンを確保する
●バーコードを2色のシルク印刷で表現する場合

バーコードと周囲の文字との重なり方の例

バーコードが読み取れない

原因
①サイズが小さすぎる
②クワイエットゾーン(=バーコードの読み取りに必要な余白)が確保されていない
③バーと下地の色が、それぞれに適した色で作成されていない
④円柱形やオーバル形状のボトルに、バーコードを容器に対して平行に配置している

改善策
①規定のサイズを考慮して作成してください。
スペースの都合上、サイズを縮小せざるを得ない場合は、事前に試作などで読み取りテストを行ってください。
②必ずクワイエットゾーンを確保してください。
③バーは「赤外線を吸収する色」、下地は「赤外線を反射する色」を使用してください。
④バーコードを容器に対して垂直に配置してください。

[関連項目]
バーコードのサイズ
2-1. クワイエットゾーンを確保する
2-2. バーの色・下地の色
2-3. 配置の向きに注意

3. プラマーク

プラマークを容器に印刷する場合の基本的な注意点です。
※プラマーク規格の詳細についての説明は割愛いたします。

3-1. 推奨サイズ

●マークのサイズ

・印刷の場合:高さ6㎜以上
・刻印やエンボスの場合:高さ8㎜以上

※規定のマークを相似形で運用してください。
その際、必ず高さ(縦)を基準に計測してください。
横幅を基準に計測すると、矢印の先端が含まれてしまうため、その分高さが6㎜より小さくなってしまいます。

右側に入る画像の説明

●部材表示・材質表示の文字サイズ

・印刷の場合:6ポイント以上
・刻印やエンボスの場合:8ポイント以上

※材質の表示は任意となります。法的な規制はありません。

3-2. 表示例

●樹脂容器の場合

[例1]
プラマークの下や横に「容器」(「本体」「ボトル」等表記方法は任意)「キャップ」「ポンプ」「中栓」などの部材表示を記載するのが一般的です。

[例2]
「PE」「PP」「PET」などの材質表示は任意となります。
複数の材質を使用している場合は、主要な素材(一番比重が重い素材)を一番最初に記載し、アンダーラインを引いてください。

右側に入る画像の説明

●ガラス容器の場合

ガラス製の容器にはプラマークの表示は義務付けられておりません。
ただし、付属品などでプラスチックが使用されている場合は、例のような表記方法で対応することが多いです。

[例1]
プラマークと部材表記の下に、容器はガラスであることを記載します。
(ガラス表記は記載せず、プラマーク表示のみの場合もあります)

[例2]
プラマークを割愛し、文章のみで記載する場合もあります。

右側に入る画像の説明

3-3. よくある質問

Q1. 容器が小さく、プラマークを入れるスペースがありません

A1.
高さ6㎜のプラマークを表示できるスペースがない容器の場合は「表示不可能容器包装」とみなされるため、
表示の義務はありません。
ただし、箱など表示可能な他の容器包装がある場合は、そちらに記載することを推奨いたします。

Q2.「スパチュラ」は記載が必要?

A2.
スパチュラは付属品であり、中身を包装する部材ではないため表示の義務はありません。
記載は任意となります。

Q3.「試供品」にもプラマーク表示の義務はある?

A3.
商品に「試供品」「見本」などの文言を明記し、無料で提供されるものに対しては表示の義務はありません。

⚠︎ その他、識別表示ルールで判断に迷われる場合は、経済産業省ホームページをご参照ください。
「識別表示」