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印刷(仮)

用途や内容物との相性により、様々な形状、材質の容器が存在します。
こちらでは主に樹脂容器・ガラス容器への印刷について説明します。

写真の説明文が入ります

1.印刷方法について

印刷にはオフセット、転写、パッド、インクジェットなど様々な方法がありますが、樹脂容器やガラス容器への印刷のほとんどは「シルク印刷」「HOT印刷」と呼ばれるものです。
このページは「シルク印刷」「HOT印刷」を対象とした説明となります。

1-1.シルク印刷

容器への直接印刷において、最も多く使用されている印刷方法です。
印刷する材質を選ばず、耐久性が高く、発色に優れています。
小ロットの印刷にも向いています。

色指示の方法

シルク印刷の色指示は、DICやPANTONEなどのカラーチップ番号、もしくは現物などの色見本の提出をお願いいたします。
CMYKやRGBなどでの色指示はできません。

インクは不透明です

シルク印刷は1色ごとに版を作成し、1版ずつ重ねて印刷していきます。
シルク印刷のインクは基本的に不透明で、重なった部分も下の色を透過しません。
(ただし、濃色の上に淡色を重ねると多少は影響を受けます)
例えば赤の上に青を重ねても紫にはならず、青になります。

重なった部分は段差ができます

シルク印刷に使用されるインクは濃度が高く、印刷の重なった部分には、わずかに段差ができます。
細かい模様などの上に印刷を重ねると、段差部分にヌケが生じる場合があります。

シルク印刷にはズレが発生します

シルク印刷で2版以上の印刷をする場合「1版目印刷→乾燥→2版目印刷…」という工程で行うため、1版目と2版目に多少の位置ズレが発生します。

→多色印刷の注意点

1-2.HOT印刷

シルク印刷では表現できない金属光沢を表現できる印刷方法です。
インパクトがあり高級感を出せますが、薄い金属箔を使用するため、細かいデザインの再現にはあまり向いていません。
主に「HOTスタンプ」「HOTプロセス」の2種類があり、生地の材質により、可能な加工方法が変わります。

HOTスタンプ

主に樹脂製の容器に対する印刷方法です。
金属製やゴム製の刻印(ハンコの様なもの)を作成し、金属箔を熱と圧力で圧着させます。
熱と圧力をかけるためHOTスタンプ印刷部分はやや凹みます。

HOTプロセス

主にガラス製の容器に対する印刷方法です。
シルク印刷した後、インクが乾燥する前にインク部分を糊代わりにして金属箔を貼り付けます。
シルク印刷の上に金属箔が載るためHOTプロセス印刷部分はやや盛り上がります。

ー注意ー
シルク印刷とHOTの間隔が近すぎる場合、別途HOTプロセス用のシルク版が1版必要になります。
ドロ金やドロ銀など、メタリック系のインクはHOTプロセスの下地として使用できないため、別途HOTプロセス用のシルク版が1版必要になります。
詳細は弊社営業担当とお打ち合わせください。

ー注意ー

平面や円柱形の容器(二次曲線)には加工が可能ですが、縦横両方に曲面のある三次曲線の容器にHOT印刷を行うと箔にシワがよったりヒビが入ったりします。
HOT印刷はデザインや加工位置により加工可能な範囲が異なるため、印刷可能範囲はお出ししておりません。
どのようなデザインがご希望か、弊社営業担当にご相談ください。

2.画像配置

使用できるデータはデータは全てパスで作成されたベクターデータのみです。
ラスターデータをリンク配置、埋め込みなどしたデータは、ai形式で保存されていてもご使用いただけません。
画像配置されたデータを使用したい場合、他の印刷方法を提案させていただく事も可能ですので、弊社営業にご相談ください。

ラスターデータはご使用いただけません

JPEGやGIF、PSDなどのラスターデータはリンク配置、埋め込みを問わずご使用いただけません。
データは必ず「パスのみで作成されたベクターデータ」をご用意ください。

3.ノセ幅・ヌキ幅

シルク印刷のインクは紙印刷に使用するものより濃度や粘度が高く、生地にも吸収されないため、カスレやツブレが起こりやすくなります。
HOT印刷は金属箔を使用するため細い線や小さい文字などには箔がのりにくく、細かなヌキ部分は綺麗に抜けません。

ノセ幅

再現可能なノセの線幅の目安
  シルク印刷:0.1mm以上
  HOT:0.3mm以上

ヌキ幅

再現可能なヌキの線幅の目安
 シルク印刷:0.2mm以上
 HOT:0.5mm以上
ー注意ー
アウターがナチュラルのインサート成形容器や、透明容器で中身が乳白色などの場合、ヌキを使用すると影が落ちるため、印刷のヌキ部分が非常に見えづらくなることがあります。
詳細は弊社営業担当にお問い合わせください。

4.フォント・文字サイズ

「商品名」「容量」「会社名」など、容器印刷にとって不可欠な「文字」ですが
シルク印刷やHOT印刷は、紙やラベルへの印刷に比べ非常に潰れやすいので、ご注意ください。

フォントの種類

シルク印刷やHOT印刷に向いているフォントは、縦線と横線の太さが均一 ゴシック体」「サンセリフ体と呼ばれるフォントです。

逆に縦線が太く横線の細い 明朝体」「セリフ体などは細くするとカスレ、太くするとツブレてしまうためあまり向いていません。

文字の大きさ

文字の大きさはフォントにより差があります。
シルク印刷の推奨文字サイズは生地により4〜5.5pt以上となっていますが、それ以上の文字サイズでもフォントにより印刷に向いていない場合があります。
pt数はあくまでも目安として
・文字に使用されている線が細すぎないか
・文字に使用されている線と線の間隔が狭すぎないか
に注意してください。

文字の画数

同じフォント、同じ大きさの文字でも画数の少ない「アルファベット」「ひらがな」「カタカナ」「数字」などよりも画数の多い「漢字」の方がツブレやすくなります。

化粧品、医薬品などで使用頻度の高い「膚」「製」「薬」「量」「酸」などは特にツブレやすいので注意してください。

こんなフォントにも注意

細かい装飾のあるフォントはツブレたりカスレたりする可能性があります。
使用される場合は弊社営業担当者にご相談ください。

他より細い文字・一部だけ細い文字

文字や記号には他の文字より細いものや一部だけ細い文字などもあります。

こんな文字にも注意

他の文字よりも小さく使われることが多いマーク類。
小さすぎるとツブレたりカスレたりして読めなくなりますのでご注意ください。

5.網点

1色で濃淡を表現したい場合は「網点処理」という加工を行います。
小さな点の集まりに変換することで、目の錯覚を利用して濃淡がある様に見せるもので、1色で色の濃淡を表現することが可能です。

網点の細かさ

網点の細かさは「線数」と呼ばれる数値で表され、通常シルク印刷では50線〜80線程度となりますが、使用するシルク版との相性があるため、ほとんどの場合線数を選ぶことはできません。
線数の数字が大きいほど繊細な網点になりますが、1つ1つの点のサイズが小さくなるため、印刷に出にくくなります。

網点の濃度

網点の濃度は「%」で指定してください。
線数にもよりますが、20%〜60%程度をお勧めいたします。
薄すぎると1つの点が小さくなるため印刷が飛びやすくなり、濃すぎると点と点の間隔が狭くなるためくっついてツブレやすくなります。

グラデーション

グラデーションを網点で表現することも可能ですが、狭い範囲のグラデーションは「トーンジャンプ」という現象が起きやすくなります。
また広い範囲のグラデーションはゴミ噛みなども起きやすくなります。

網点に向いていないもの

網点は印刷部分を点に変換するため文字細い線細かなデザインには向いていません。

ドットのツブレや欠け、抜け

網点は点自体が小さいため、メッシュの目詰まりによる欠けや抜けが発生しやすくなります。
また点と点の間隔が狭いため、インクのにじみやゴミ噛みによるツブレが発生しやすくなります。

6.多色刷りと印刷のズレ

印刷の順番

シルク印刷で2版以上の印刷をする場合「印刷→乾燥→印刷…」という工程で行います。
基本的に下の色は透けませんので、どの色を先に印刷するのか、順番を考えてデザインを作成しましょう。
色ごとにレイヤーを分けると、わかりやすいのでおすすめです。

印刷のズレ

シルク印刷では1版目と2版目、2版目と3版目の間に多少の位置ズレが発生します。
どのくらいズレるのかは容器によりますので、弊社営業までお問い合わせください。
目安としては1版につき0.5〜2mmくらいです。

印刷のズレを目立ちにくく

シルク印刷で多色刷りをする場合「ズレ」の発生を防ぐことは非常に難しいですが「工程数を変える」「重なる部分の幅を広くする」「印刷する順番を変える」などの工夫で、目立ちにくくすることが可能な場合もあります。
また、印刷がズレてもわかりにくいデザインにするのも大変効果的です。
ある程度デザインが決まったら、弊社営業担当にご相談ください。

7.円周のアキ

円柱形の容器へのシルク印刷は、容器を回転させて印刷します。
容器の表面デザインと裏面デザインの間に十分な間隔があれば問題ありませんが、一周繋がったデザインや、容器全面に模様を散りばめたい場合は注意が必要です

シルク印刷には「アキ」が必要です

円柱形の容器へのシルク印刷は、容器を回転させて印刷します。
印刷始まりと印刷終わりが重なっていたり、間隔が狭い場合、乾燥していない印刷始まり部分のインクが版に着いてしまい、すでに印刷した部分がスレてしまいます。
また、シルク版も汚れてしまい、使用できなくなってしまいます。
そのため、印刷の始まりと終わりに間隔をあける必要があります。必要なアキ部分の幅は容器の形状やサイズにより異なりますので、印刷範囲にてご確認ください。

「アキ」を目立たなくするには

できるだけ表と裏が繋がっているように見せたい場合、ロゴや文字などを均等に配置することで、帯に似た効果を出すことができます。

2工程以上の場合、容器によっては印刷の開始位置(=アキ部分)をズラす事で、一周ぐるり印刷されているように見せることが可能な場合もあります。
「こんなデザインにしたい」という希望がありましたら、弊社営業担当にご相談ください。

8.広範囲のベタ

シルク、HOTともに広範囲のベタ印刷は向いていません。
シルク印刷の場合は、インクの乾燥にも時間がかかり、ゴミ噛みなどの割合も高くなり、インクの厚みなどのムラが目立ちやすくなります。
HOTの場合は、箔にシワがよったり箔が割れたりします。

9.こんなところにもご注意

Illustratorには多くの機能や効果がありますが、シルク印刷やHOT印刷の版下作成には向いていない機能もあります。
また、デザインデータが重すぎると、データの処理やメールの送信などに時間がかかり、思いもよらないエラーが起こることもあります。

「透明度」は使用しないでください

シルク印刷のインクは基本的に透けません。
またHOT印刷は濃淡を表現することには向いていません。
「透明度を下げる」「乗算にする」などの設定をされた場合、想定していない箇所が網点化されたり、再現されない筈の濃度の色が画面上では表示されたりします。
色を薄くして網点を使用したい場合は「透明度」を使用せず「カラー」の%を下げてください。
※網点の濃度設定のために透明度を変更する場合は、その旨を必ず営業担当にお伝えください

枠外に不要な画像などが残っていませんか

アートボードの枠外に参考画像や作成途中のデザイン案などが残っていると、データが非常に重くなる場合があります。
必要以上に軽いデータを作る必要はありませんが、不要な画像はできれば削除しておいてください。

大きすぎるテクスチャにマスクをかけていませんか

大きなテクスチャやオブジェクトの一部分を使用する場合、マスクをかけたり白を被せて隠したりすると、データが必要以上に重くなったり、思わぬエラーが起こったりすることもあります。
印刷に不要な部分はできれば削除しておいてください。

10.シルク・HOT以外の印刷

容器や仕様によっては「ラベル」「シュリンク」「転写」「オフセット」「インクジェット」など、シルクやHOT以外の別の印刷の方が向いていることがあります。
条件や注意事項が変わりますので、弊社営業担当にご相談ください。
できるだけお客様のご希望を叶えられる様に、ご提案させていただきます。