製品情報
デコレーション
着色
for PLASTIC / GLASS
容器・付属品の生地樹脂(プラスチック原料)そのものに色を練り込んで色付けする方法。透明から不透明までオリジナリティーあふれる表現が可能です。
着色
樹脂のベース原料(ペレット)には、本来色が付いていません。
そのことから、ベース原料色はナチュラル(N)や原色と呼ばれます。
材質によってその原色の色合いは異なり、PPやPEであれば乳白色、
PETやPMMAでは透明です。
代表的なベース原料のペレット色と成形品例
- PP
- PE
- PET
- PCT
- PMMA
- AS(SAN)
- ABS
※ ベース原料が乳白色の材質は透明にすることはできませんので、
選択の際にはご注意ください。
様々な着色例
ガラスの着色
ガラスボトルの原色は無色透明で、スキと呼ばれます。ガラス原料に微量の着色剤(金属酸化物)を混ぜることで着色可能ですが、色目の制限やガラスの溶解条件による色ブレがあります。自動(製)瓶※1ではロットも大ロットになることから、一般的な加飾方法ではありませんが、半人工瓶※2では少ロットでも着色が可能です。
- ※1 化粧品用ガラス瓶、調味料用ガラス瓶などの大量生産向け
- ※2 香水瓶、アロマ瓶などの少量生産向け
様々な顔料
パール調の光沢や見る角度で色が変わる効果など、
多彩な表現力で高級感のあるニュアンスを実現します。
パール
パール(真珠)のような光沢を醸し出す顔料です。その発色は、基材のマイカ等にコーティングした酸化チタン等の膜厚の差などが光の屈折率の差を生み出し、そこから生じる多重反射によるものです。 パール自体のカラーバリエーションもあります。
パール感が出やすいもの
ベース原料が透明や半透明のものや、明るい色調の場合。
パール感が出にくいもの
光を通さない不透明な原料のもの
製品表面からの反射しか得られないため、パール感は乏しいものとなります。
濃い色調の場合
パールが色に消されて、パール感が期待できにくい。
※ 基材がマイカの場合、着色する際の熱や負荷によってマイカがつぶれることも、パールの発色が低減する理由の一つです。
着色と塗装の比較
パール着色
パール塗装
着色でパール感が期待できにくいものには塗装でのパール表現をおすすめします。塗装では必要に応じてベース色とパール色の塗装工程を分けることが可能なので、立体感のある美しいパール発色が得られます。
その他の顔料
メタシャイン® 高輝性顔料
エルジーネオ® 高輝性顔料
クロマシャイン® 偏光顔料
機能性を付与する添加剤
フォトクロミック
パープル色:紫外線照射前
パープル色:紫外線照射後
紫外線により発色するので、日焼け止めなどの容器に使用すると、塗布する際の目安にもなります。(フォトクロミックは)イエロー、ピンク、パープル、バイオレット、ブルー、グリーンの6色の発色があります。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線による内容物の劣化を防止する目的で添加します。
- 抗菌
- 大腸菌・黄色ブドウ球菌等の細菌抑制に対応した添加剤です。死滅させる殺菌剤と違い、安全性の高い銀イオン等で菌の増殖を抑えます。
- 光拡散材
- 透明性の高い樹脂に添加する事で、スリガラス調の製品が得られます。LED照明のカバー等に使用する事で、製品の高級感アップが期待出来ます。
- サーモクロミック
- 温度により色の変わる色材(マスターバッチ)です。 有色→無色、有色→有色等、様々な組み合わせが可能。
事例紹介
- 1. CORONA-80(着色、シルク印刷)+ CLO-80C(着色、シルク印刷)
- 2. IBT-100A(着色、シルク印刷)+ Z-500-C001(着色)
- 3. OBR-350(着色、シルク印刷 、ラベルシール)+ Z-3000-C062(着色)
- 1. TORTE-50(IN:着色/OUT:着色(メタシャイン®)、シルク印刷 )+ BTA-CAP(CAP:着色/天板:着色)
- 2. ATTO-50(OUT:着色(パール)、シルク印刷)+ ATTO-50CAP(着色(パール)、ホットスタンプ)
- 3. MINI DORA(本体:N/CAP:着色(クロマシャイン®)、シルク印刷 、パット印刷)
- 4. MINI DORA(本体:N/CAP:着色(エルジーネオ®)、シルク印刷 、パット印刷)